15
2015

*ゆきのなかにいる*

CATEGORYスナップ
今年も雪の壁に囲まれながら、少年たちのアドベンチャーに同行しました。去年の記事は、こちら

XDSC_8603_1.jpg
Nikon D800/Nikkor 16-35mm F4G ED VR


曇天時は強い影やホットスポット(局所的に露出オーバーになっている箇所)が出来にくい反面、被写体と背景が同じトーンで写るので、コントラストの低い写真になりがちです。そして、被写体に露出を合わせると背景は露出過多になり、白っぽく写って色やディティールを失います(当然、背景に露出を合わせると被写体が暗く沈んで最悪です)。

こんなときは、間違いなくフラッシュの出番です。とりわけ、白い壁や天井がすぐ近くにあるときは積極的に使った方が良いでしょう。


クリップオンフラッシュにはキューブ型のディフューザーが付いています。ニコンではバウンスアダプターと呼んでいますが、これはバウンスさせるときに毎回使えるわけではありません。名前詐欺です。

光を反射させる面がクリップオンフラッシュに近かったり、反射率が高い面(鏡や白い大理石など)の場合、光は充分に拡散せず、強い影を被写体に付けることがあります。その場合はバウンスアダプターを付けることで光が拡散し、柔らかい陰影を付けることが可能になります。

反面、光が拡散するということはGNが低下することでもあるので、バウンス面が遠かったり、反射しにくい場合はフラッシュのヘッドを望遠側にズームして、収束した光を当てた方が良いでしょう。バウンスアダプターを常に付けている必要はありませんし、フラッシュのズームはレンズの焦点距離をそのまま入れていれば良い、ということでもありません。


無謀な少年たちは後先考えずに前に進みますが、クリップオンフラッシュを使う人は、自分が足を踏み入れる場所でどんなライティングが可能なのか見通しを立てていなければなりません。今回はすぐ真後ろに雪の壁があり、被写体までは1mもないくらい接近していたので、バウンスアダプターを使うことにしました。とても自然な陰影であり、被写体と背景の露出バランスも改善されています。



XL1005448.jpg
LEICA M-E/SUMMICRON-M 50mm F2(4th)



フラッシュを使わなくても写真は撮れますが、顔の露出を得るためには背景をオーバーにすることになるでしょう。こういうのは記念写真には向きませんが、背景をシンプルにする手段としては有効だと思います。

とりわけ、この微笑する少年の内面世界に迫るためには、シンプルで思わせぶりな背景の方が効果的です。


50mmは1m前後で撮影すれば、中間絞りであっても被写界深度が浅くなるので、ピント合わせには気をつけなければなりません。


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