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2015

冬の木

CATEGORYスナップ
木は雲と並んで魅力的な被写体で、何かを考えさせてくれるきっかけになったり、インスピレーションを与えてくれるような気がします。

XL1005238.jpg
LEICA M-E/Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm F2.5 PII


冬の午後。低い位置からの日差しは色温度も低くなり、それに照らされた被写体は暖色になります。その被写体をニュートラルな色にするためには、WBのケルビン値を低くする必要がありますが、その副作用として、もともとニュートラルだった色は寒色にシフトするのを忘れてはなりません。

このシーンでは、樹木には低い色温度の光が当たっていますが、空は色温度が高いです。WBを低い数値にすることで枯れ木は正しい色になり、青空は冬らしい深い色になりました。

青空をより青くする方法は、WBの数値を低くすることと、空を露出アンダーに撮影することです。この両方を実現するには、被写体に暖色(4500K程度が好ましいと思います)の強い光を当てる必要があり、冬の午後の日差しはその特性を持ち合わせています。当然、朝日もそうです。



この写真ではf/16まで絞っていましたが、周辺光量不足が目立ちます。



XL1005419.jpg
LEICA M-E/SUMMICRON-M 50mm F2(4th)



太陽が沈んだ後の、まだ空が明るい時間帯。通常なら上側からだけ照らされることになりますが、この樹の下は雪で覆われており、それがレフ板の代わりになって補助光的な効果を得ることが出来ました。


このレンズは絞り羽根が8枚で多角形をしているのですが、遠目にはボケが円形に見えます。このときはf/4程度まで絞っていたと思います(少なくとも開放や、半段程度ではありませんでした)。



XEPSN4333.jpg
EPSON R-D1x/Voigtlander ULTRON 28mm F2



当然ながら夕方の空に露出を合わせれば地上はアンダーになるのですが、雪のおかげで、わずかながら陰にも露出を得ることが出来ます。直射日光が当たった雪は内蔵露出計を騙すので厄介なことがありますが、条件によっては写真にディティールをもたらしてくれる“助っ人”として機能してくれることでしょう。


写真を撮っていると、わずかな色温度や地表の反射率の違いで全く異なる見え方になることに気がつきます。それを“超えて”、ライティングによって写真の見栄えを良くするのも撮影者のスキルですが、もともと存在している光を見極めて撮影するのもまた、求められているはずです。

すでに日本各地は春を迎えていますが、私の住む場所はまだ冬が続くようです。


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