05
2015

距離系男子な日々Vol.1 歩く人

寒い季節はつい部屋に引きこもりがちになってしまいます。若いうちは多少自堕落な生活を送ったくらいで健康に変調を来すようなことはなさそうですが、それでも身体を動かした方が良いはずです。かといって、何かスポーツやレジャーをするのも億劫だ……若人よ、そんなことで良いのか?


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LEICA M-E/SUMMICRON-M 35mm F2 ASPH.

散歩というものがどれほどの健康促進効果があるかは分かりませんが、歩くことによって見つけることの出来るものも沢山あります。例えば、ガラスや水溜まりに映り込んだ世界。映っているのは確かに“こちら側”の世界なのに、それがどこか別の世界や次元のように思えてしまうのは私だけでしょうか? 写真にしてみると手前側が極端なアウトフォーカスになり、より幻想的になります。

レンジファインダーカメラでこういった写真を撮るとき、二重像はまったく役に立ちません。レンズに必ず記されている距離計指標を手がかりにしてピントを置きます。


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EPSON R-D1x/SUMMICRON-M 50mm F2(4th)

レンジファインダーカメラでスナップ写真を撮るとき、おそらく多くの人は絞って被写界深度を稼ぐことでしょう。私もそうしています。35mmくらいであればパンフォーカスにもしやすいので気が楽なのですが、50mmはそこまで容易くはありません。
35mmは被写体に近づくことを求められ、50mmはピントを合わせることを要求してくる標準レンズと言えるのではないでしょうか。

画角は変わりますが、APS-C機でも感覚は同じように思えます。

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COSINA Zeiss Ikon/SUMMICRON-M 50mm F2(4th)/NEOPAN 100 ACROS 

 “高級コンパクトカメラ”と言われれば、それは棚にでも飾っておくべきもののように思えてしまいます。”余計な機能を持たず、正確に作動するコンパクトカメラ”と言っておきましょう。こうしておけば、仕事帰りの家路で吹雪に見舞われたとしても、レンジファインダーカメラを取り出しても良いのだということに気がつきますね。 

 最新のミラーレス一眼よりも、ずっと大きくて重くて、そして値段が張るレンジファインダーカメラ。これを使う人は、一体どんな覚悟をして臨んでいるのでしょうか。
ライカなどに手を出す人は過去の偉大な写真家に憧れているかもしれません(これなら人生を懸けてでも手に入れたい理由になりそうです)。
R-D1に手を出す人は、ライカは買えないけどレンジファインダーカメラは使いたい、と思っているのかもしれません。光学ファインダーはあった方が良い、とか、画面に沢山の情報が表示されてもううんざりだ、とか、何となくシャッターラグが許容出来ない、とか。理由は人それぞれにあるでしょう。 

 そんな理由を色々と抱えて、こじらせて、私はレンジファインダーカメラを使っています。そんなカメラにとり憑かれて人生の歩みが狂ってしまった弱冠二十六歳が綴るフォトエッセイ。それが“距離系男子な日々”です。一体、どちらの方向に進んでいくのか、はたまた後退していくのか…。まったく分かりません。



 
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