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2014

新潟GCP12月21日2014年【その1】

CATEGORYコスプレ
60インチ(直径約150cm)アンブレラを持ち出しました。33インチのアンブレラと併用したり、それぞれを1つずつ使ったりしましたので、その点を踏まえてライティングの説明をしたいと思います。
まずは2つを使った写真からです。

X_DSC8319.jpg
ranka さん/矢澤にこ(ラブライブ!)、あんこう さん/高坂穂乃果(ラブライブ!)、おぐ方jv さん/西木野真姫(ラブライブ!)、そなた さん/小泉花陽(ラブライブ!)、麻衣 さん/絢瀬絵里(ラブライブ!)
Nikon D800/Nikkor 24-70mm F2.8G ED


イベント会場で受付をするときにコスプレイヤーとしての参加だと思われるときが何度もあるのは、荷物が普通のカメコの人と違う量だからでしょうか。会場ではなるべく邪魔にならないようにしているので、生暖かい目で見守っていただければと思います。ご一緒するレイヤーさんたちも!


さて、60インチアンブレラでツリーと手前の2人を照らすようにセッティングしました。2つのSB-910を使っていましたが、被写界深度を深くしたかったのと感度をあまり上げたくなかったという理由から、アンブレラはなるべく近づけて設置しました。
近づけることによってスピードライトへの負荷を軽減することが出来ます。

光源を近づけた状態で手前の2人に露出を合わせると、奥の3人がアンダーになりました。仕方ありません。放たれた光は遮るものがない限りどこまでも進んで行きますが、同時に拡散して薄まっていきます。光量は距離の二乗に反比例して減少するため、光源付近では少し離れるだけで急激に露出不足になるのです。



これを改善するためには、つまり、手前も奥も同じ明るさで露光するためには、アンブレラをかなり離れた場所に置くことになります。光源の近くでは光は急激に減衰しますが、離れた場所ではさほど変化しなくなるからです。

絞りを開いたり感度を上げることでGNは限りなく大きくなって、SB-910を2灯並べれば太陽には及ばずともProfotoのモノブロックライトくらいの仕事はできるようになるかもしれません。ですが、今私が撮りたいのは被写界深度が深く、シャープで、ノイズレスな写真です。絞りを小さくし、感度も許容できる範囲で低く設定したいといつも思っています。巨大なアンブレラを遠くから光らせるにはクリップオンフラッシュでは荷が重いのです。1度フル発光して、あとはもう動かなくなってしまいます。撮影しているとリサイクルタイムは永遠に思えるくらい長く感じます。

何度も言いますが、スピードライトに負荷をかけたくないときは被写体の近くにセッティングします。SB-910が悲鳴と共に煙を上げないように、60インチアンブレラは近づけたままにしておきましょう。そのままでは奥が暗くなるので、素直にライトを追加します。


奥の3人を露光するために、SB-910を付けた33インチアンブレラを設置しました。それぞれのスピードライトにはタングステンフィルターが付いています。

タングステンフィルターはフラッシュの光を暖かみのある色に変える効果がありますが、もう1つ重要な狙いがあります。それは、フラッシュの光が届いていない部分を青みがかった寒色にシフトさせる効果です(これはWBをコントロールする必要があります)。
被写体に暖色のライトが当たり背景が青くて暗くなっている写真は、見た目にも華やかでストーリーを感じるので好きです。


ツリーの電飾の明かりが写る程度に露光時間を長くしました。
オーナメントの中に写っている丸いハイライトが60インチアンブレラですが、周囲の景色もそれなりに反射していることから、この写真のフラッシュによる露光は50〜60%程度だと思われます。全てを現場で把握していたかと言うと、全くそんなことはありません。ええ、適当です。ほとんど全ての写真は理論的に導き出された結果などではなく、”きっとこれくらいだろう”という楽観的な推測の先に待っている偶然の産物です。それがにっこりと微笑んでくれるときもあれば、唾を吐きかけてくることもあります。斧を振りかざして絶叫しながら追いかけて来たと思えば、その次の瞬間には愛想良くスカートの端を指で摘まんでお辞儀をするときもあります。たまたま良い方向にサイコロの目が出たら、その結果を深く追い回したりせず、素直に受け入れた方が身のためです。

私たちがやっているのは、カプセルの中から微粒子を見つけ出すことではなく、望ましい陰影を被写体にもたらし、なるべくシャープでノイズレスに撮影することです。少しだけなら、いい加減に設定しても大丈夫です。ただし、機材が壊れない範囲で。


続きます。

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