06
2014

【レビュー】COLOR SKOPAR 35mm F2.5 PII 【Part2】

CATEGORYレンズ
このレンズがR-D1の標準レンズになるかは分かりませんが、私は気に入っています。コンパクトなボディ、ベッサタイプのカメラにマッチしたデザイン。そして入手のしやすさ。

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EPSON R-D1x/Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm F2.5 PII


(本記事の写真は、すべてCamera Raw 8.3で現像しています)

レンズが小さいと、それだけで写真を撮るのが気楽になります。画角や開放値、写り、ボケ味といったレンズの”気になる”特徴がありますが、それを差し置いて、多くのユーザーがこのレンズの小ささを絶賛しています(見れば誰でも分かることなのに、わざわざ)。

私にも絶賛させてください。旅行写真や日常的なスナップには、小さなカメラと小さなレンズが最も使いやすいのです。


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EPSON R-D1x/Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm F2.5 PII


過去の記事で、このレンズは”画質はいいとは言えません”と評価しました。今もそう思いますが、撮影距離と絞り値、そして露光量の違いによって、改善されたり、逆に特徴が強く出たりすることも分かってきました。

今回のように画面内の輝度差が少ないシーンを低光量で撮影した場合、最短撮影距離付近でも球面収差は目立ちにくくピント部分はシャープに写るようになります。


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EPSON R-D1x/Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm F2.5 PII


一方、光量が充分にある条件で無限遠付近にピントを合わせた場合、建物の壁の繫ぎ目や屋根の輪郭、木の枝などが滲んで、独特な写り方になります。これを”ウェットな描写”としていいのかは分かりませんが、”ドライ”とか”ソリッド”とは違う写り方です。


レンズの光学的な性能を引き出すならそこまで日差しの強くない条件で、3m前後の撮影距離で絞りをf/11以上まで絞って撮影するといいでしょう。これは、このレンズでパンフォーカスが得られる設定でもあります。


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次の写真は撮影距離2mで絞りはf/11でした。絞れば画質はよくなる、という当たり前のことなのですが、”開放からシャープ”中毒になってしまうと、その事実から目を背けてしまいます。


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EPSON R-D1x/Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm F2.5 PII


カーテンのレースまで解像したいのか、それとも柔らかく表現したいのか。このレンズも、オールドレンズ的に描写のコントロールを絞りで行うことができると言えるでしょう。


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EPSON R-D1x/Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm F2.5 PII


目に見えて分かる特徴は、その小ささ。写り方は、そこまで個性的ではありません。デジタルで現像する人にとっては、これは逆に歓迎すべきことではないでしょうか。わずかに現れた特徴を強調したり打ち消したりするのは、全く何もない状態の画像を調整するより後ろめたさはないはずです。

そうそう、ディストーションはR-D1で撮っている上ではほとんど分かりませんし、色収差も気になったことはありません。逆光ではフレアが出ることが多いので気をつけています。


この慎ましい感じのレンズを使っていると、他の35mmが気になってきます。
COSINAはいやらしいですよね。VMマウントだけでも、あと2種類の35mmをリリースしています。片や過去の名玉を模したオールドテイストなレンズ(しかもコーティングのタイプを選べる!)、片や非球面レンズをふんだんに使った現代的な高性能レンズ…。

COSINAは、いやらしいです…。
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