23
2015

レンジファインダーカメラの握り方

CATEGORYレビュー
え、撮り方じゃなくて握り方…? いったい何だというのでしょうか。 

 
※この記事の内容は、個人の偏見と推察によるものです。 

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中型一眼レフでの撮影に慣れると、レンジファインダーカメラのような四角い箱をどのように持てばいいのか分からなくなります。ライカを構えたブレッソン先生のポートレートの真似をすれば良いのでしょうか。

 たいていのレンジファインダーカメラにはハンドグリップがオプションパーツで存在しており、”とっかかり”を付けることでカメラをホールドしやすくしています。しかし、レンジファインダーカメラのコンパクトさをオミットするとして、そういったアクセサリーを好まない人も多いでしょう。高いですしね。

なんとか余計なものを付けずに済ませたいではありませんか。


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まず、素晴らしいレンジファインダーカメラであるZeiss Ikonの軍艦部を見てみましょう。ホットシュー、シャッターダイヤル、レリーズボタン、チャージレバー、カウンター。煩わしいものなど何も付いていません。しかし、この直線と円弧によって構成された美しい世界に右手を這わせてみると、何とも言えない居心地の悪さを感じます。あまり交流のない親戚の家に1人で出掛けたときの気分です。ああ、何がいけないのでしょう?

まず、私はデジタル一眼レフで培ったカメラの構え方を忘れることにしました。目の前にあるのは確かにカメラに違いないのですが、いかんせんグリップも付いていないし、レリーズボタンには穴が空いているし、何よりチャージレバーなんか付いている!
こんなにも違う形をしているのですから、D800と同じように構えてはいけません。フォークと箸で持ち方を変えるように、私はレンジファインダーカメラの構え方を変えるよう試みました。

まず、変更前の右手の所在をGIFで表示します。

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いかにもコマンドダイヤルやAF-ONボタンのあるカメラで撮ってきた人間がやりそうな指の配置です。実際の所、この持ち方は悪くはないのですが、何のでっぱりも付いていない箱の端を摘まんでいるだけなので指が疲れます。なるほど、ハンドグリップが欲しくなるのも頷けます。

グリップが付いていないのですから、手の位置を自由に考えてみます。チャージレバーには、おあつらえ向きに”逃げ”が付いているので、そこに人差し指を這わせてみるのはどうでしょうか…?
    
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先程より、手が全体的に背面側に動きました。人差し指が面白い方向を向いていて、こんな持ち方をしている人など見たことがありません。が、なかなか持ちやすいし、レリーズボタンもシャッターダイヤルも操作しやすいポジションです。

 手の位置関係を、裏側からも見てみましょう。

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デジタル一眼レフを引きずった持ち方の場合、カメラの右端だけを持っているような格好になります。これは、重量的に負担がかかっているようにも思えます。

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持ち替えた場合です。カメラの半分ほどを掌で覆うような格好になり、重さの負担が分散されています。一眼レフであれば左手でカメラの下側を支え、右手を添える格好が最も安定するように思えますが、レンジファインダーカメラの場合は、指で測距窓を塞ぐリスクを減らすためにも”ライカ持ち”のような構え方にする必要があります。
レンジファインダーカメラでは左手は慎ましくあるべきなので、その分を右手でカバーしなければなりません。

このホールドの仕方が理に適っているのか、それとも単に滑稽なだけなのかは分かりません。デジカメの場合は、背面液晶に手汗がべっとり着くことになりますし、ライカMではコマンドダイヤルの操作が出来なくなります。しかし、今時レンジファインダーカメラで撮ってみたりフィルムを巻き上げてみたりする人は、下らないことでも熱心に研究してみるのが吉です。

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最初の画像は、フィルムを巻き上げてロックがかかっているチャージレバーに親指を引っかけている状態です。これをしていれば、シャッターチャージを忘れてレリーズボタンを押す事故が回避出来ることでしょう。

(2016/10/22 加筆修正)

 
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