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2015

可愛いお菓子を撮るためには

撮る人が、そうである必要性はありません。

XDSC_8668.jpg
Nikon D800/VR Micro Nikkor 105mm F2.8G


まず、この手の写真で重要なのは何でしょうか? 私は色々と注意しながら撮影を進めましたが、最も初めに決定づけたのがソースのハイライトです。写真全体から見ればほんの数パーセントの領域ですが、ハイライトがどう写るかで写真の良し悪しが決まることがあるくらい重要なので気をつけています。
反射率の高いソースやゼラチンは鏡と同じで、撮影現場を写し込みます。特に光源がハイライトとなって現れるので、小さかったり、遠く離れたライトで照らすと、これまた小さなハイライトができます。こういったハイライトは、テカりやギラつきのようなマイナスのイメージで捉えられるので、政治家先生を撮るときならまだしも、かわいいお菓子を撮るときには絶対に排除しなければなりません。

不快なテカりではなく、リッチなハイライトを得るためには、大きくて均一な光をもたらす光源が必要です。色々ありますが、直射日光の差さない日中の窓が最も身近なライトソースになるでしょう。窓は照明なのです。


かくして、直射日光の差さない窓が光源となり、それがソースにハイライトとなって写り込みました。
しかしこの写真は、窓側の一方向のみの光で撮影したのではありません。もう1つの光が関わっています。



XDSC_8665.jpg



まず、最初に撮ったのがこの写真でした。悪くはありませんが、逆光で撮影しているからか、手前側が暗くなっているように思えます。可愛くありません。被写体が真っ黒になっている逆光の写真よりはずっとマシですが、なんとなく暗い感じがします。


逆光のとき、レフ板を使うと影に光を補うことができます。人を撮るときに使うレフ板は、最低でも直径100cmくらいないと全身の撮影に使えませんが、お菓子1個であればA4のコピー用紙でも充分です。



XDSC_8666.jpg



レフ板は何種類か反射面の色が異なるものがあり、今回はゴールドを使いました。黄みがかった暖色の光は使いどころが少ないのですが、例えば今回の受け皿のような金色のものを撮影するときには、白やシルバーのレフ板を使うより色の深みが増します。
また、部分的に異なる色温度の光で照らせば、それだけで画面内にメリハリが生まれます。


手前の木目が気になったので、最後はアングルを変えて撮影しました。なぜ順光ではなくて逆光なのか、とか、どうして前触れもなく花が生えてきたのか、とか、気になることはたくさんありますが、”召し上がれ”と言われていつまでも食べずにいるのは悪いので、気にせずお茶にした方が良いでしょう。Guten Appetit!


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